お店で出している梅酒や果実酒の名前、
実は、鼬(いたち)科の動物たちから名付けています。
「表示から味がわかりにくい」とのお声も頂くので、
ざっと書いてみます。
※梅酒はストレートかロックがお勧めです。
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【尾白2011】ウイスキーベース
梅:和歌山県産南高梅 2.0kg
酒:SUNTORY SINGLE-MALT WHISKY
HAKUSHU 10 years (43%) 4,200ml
砂糖:氷砂糖 2.5kg←極甘口
漬け込み日:2011年06月01日 解禁:2012年04月01日
・白州(10年もの)で漬けた事から、仕込み水の「尾白川湧水」を念頭に「尾白」。最初に漬けたお酒なので銘も、と考え、漬けて一年後に色白な所もそんなイメージで。「尾白」と言えばオコジョさんです(日本名:山鼬)
・初期の梅酒は製菓用にも使っていたので極甘口です。ウイスキーの中でも木(森)の香りが強く、優しい味わいの白州。梅酒にしても飲みやすく、ウイスキーの中でも芳しい香りです。月日が経過して、味に独特のまろみが出てきています。
※画像は2017年1月7日(開店一周年記念日)解禁予定の大尾白用の白州12年※
【尾白2015】(OJIRO)ウイスキーベース
酒:SUNTORY SINGLE-MALT WHISKY
HAKUSHU no age (43%) 4,900ml
梅:福岡県産青梅 2.0kg
砂糖:氷砂糖 1.0kg←辛口
漬け込み日:2015年05月28日 解禁:2015年12月01日
・漬けてから日が浅いので、まだ種酒白州の味が強いです。同じウイスキー系統の【蝦夷黒】(余市)や【縦縞】(ジンビーム)と飲み比べると、その優しい味わいが分かると思います。
【蝦夷黒2015】(EZOKURO)ウイスキーベース
酒:NIKKA SINGLE-MALT WHISKY
YOICHI no age (43%) 4,500ml
梅:福岡県産青梅 2.1kg
砂糖:氷砂糖1.0kg←辛口
漬け込み日:2015年05月28日 解禁:2015年12月01日
※北海道産ということでエゾクロテン(蝦夷黒貂)から。
・漬けてから日が浅いので、まだ種酒余市の味が強いです。同じウイスキー系統の【尾白】(白州)や【縦縞】(ジンビーム)と飲み比べると、そのどっしり安定した味わいが分かると思います。
【対馬】(THUSHIMA) ラムベース
酒:BACARDI WHITE RUM (40%) 750ml *3
梅:和歌山県産南高梅 2.2kg
砂糖:氷砂糖1.2kg ←甘さ抑えめ(一般的には普通?)
漬け込み日:2012年06月06日 解禁:2013年06月10日
※銘は、ラム独特の甘さをバタ臭い面相の対馬貂(ツシマテン)に例えて。
・年月が経過してラムと梅が味を上手く引き出し合っています。甘みも感じるので、トロリとした丸みのある人気酒です。
【飯綱】(IZUNA)ウォッカベース
酒:SPIRYTUS REKTYFIKOWANY (96%) 5,000ml
梅:福岡県産青梅 2.0kg
砂糖:氷砂糖1.0kg ←普通
漬け込み日:2015年05月28日 解禁:2015.07.01
※引火性につき火気厳禁
※銘は、 目の回るアルコールの強さを、小さくてすばしっこい日本最小の肉食獣、飯綱と。 (読みはイイヅナ、だけど語感の関係でイヅナと表記。民話俗信での想像上の動物として、飯綱はイヅナと表記されている。ヘボン式ローマ字表記ではズもヅも[ZU]と表記。)
・ウォッカベースは、確実に割って飲む事になるので、 初めから甘めにしてあります。アルコールが強いほど早く浸かるので、
96度もあるスピリタスは1週間ほどでエキスが浸み出し、緑色の綺麗な梅酒になります。 度数が強いながらしっかりと梅のエキスが出ているので、思ったよりは度数が低く感じられますが、要注意です。(チェイサーを御用意します)
【雪白】(YUKISHIRO) ジンベース
酒:BOMBAY SAPPHIRE (47%) 約3.5L
梅:和歌山産「古城」
糖:氷砂糖2.0kg ←甘め
漬け込み日:2014年06月03日 解禁:2015.06.01
※銘はホンドオコジョ(本土小鼬)の冬毛の俗称より。 尻尾がワンポイントで黒なのですが、それがまた可愛いのです。雪白→ICE BLUE→SAPPHIREって意味も入ってます。ジンは漬きが悪く、ある程度年月が過ぎても種酒の薬酒感が色濃く残っています。それでも、年月と共に梅の風味も濃くなり、そのバランスが楽しめるお酒です。
【斑】(MADARA) テキーラベース
酒:TEQUILA REPOSADE
JOSE CUERVO (40%) 3.75L
梅:山梨産(伯父宅の梅木)
糖:氷砂糖2.0kg ←甘め
漬け込み日:2014.07.11 解禁:2015.07.01
※銘は中南米に生息する斑臭鼬(マダラスカンク)より。種酒に合わせてイタチ科の可愛い奴を探したらスカンクに突き当たり。
かと言って酒の銘に「臭鼬(和名)」はないだろう、、、ということで、模様の「ブチ」をあらわす「まだら」に落ち着きました。テキーラも年月と共に美味しくなる梅酒の一つです。テキーラの元となる竜舌蘭の味も強く、そこに梅の爽やかさが加味された感じになります。
【山鼬】(YAMAITACHI)芋焼酎ベース
酒:IMO JYOUCHU
SHIRO-KIRISHIMA (25%) 4,500ml
梅:福岡県産青梅 2.0kg
砂糖:氷砂糖1.0kg
漬け込み日:2015.05.28 解禁:2015.12.01
※スタッフの推薦焼酎より、霧島山の鼬ということで、山鼬。
・宮崎県では20度の霧島を使うそうですが、酒税法の関係(20度以下は不可)に引っかかる恐れがあるため、25度で漬けています。当店の梅酒の中ではアルコール度数が最も低いお酒です。漬かりが浅いので焼酎の香りが強いですが、サラリと飲める梅酒です。
【縦縞】(TATEJIMA)バーボンベース
酒:ジンビーム 40度 4,900ml
梅:福岡県産青梅 2.0kg
砂糖:氷砂糖 1.0kg
漬け込み日:2015.05.28 解禁:2015.12.01
※銘は中南米に生息する縞臭鼬(シマスカンク)より。バーボンはテキサス州のトウモロコシが原料の条件となるため、テキサスに生息している鼬科のなかからシマスカンクを。シマスカンクは頭から尾にかけて直線状の縞模様が特徴ということで、ビームと直線を掛けて縦縞。これまた強引な、、、。まだ漬きが浅いので、原酒の香りが強い梅酒です。バーボンの力強い香りに、爽やかな梅が風味付けされた感覚でお楽しみ下さい。
【泡獺】(AWAUSO)泡盛ベース
酒:AWAMORI-KURA
梅:福岡県産青梅 2.2kg
砂糖:氷砂糖 1.0kg←普通
漬け込み日:2015.06.03 解禁:2015.12.01
※淡い色合いを淡水に生息する川獺(かわうそ)から。泡盛の泡と掛けて、あわうそ。原酒はヘリオス酒造の「くら」の3年物の古酒(くーすー)。沖縄出身のスタッフさんには「黒砂糖で!」と言われたのですが、時既に遅し、氷砂糖で漬けてしまった後でした。というわけで、味わいは泡盛特有の淡泊さが生きています。漬きも浅いので、上品な感覚の梅酒です。
【本土】(HONDO)ブランデーベース
酒:Mercian BRANDY BASE LIQUEUR (35%)2,000ml
青梅:福岡県産青梅 1.0kg
砂糖:氷砂糖1.0kg←たぶん極甘
漬け込み日:2015.06.06 解禁:2015.12.01
※一般に梅酒用に使われるブランデーベースを使用。ということで、銘も一般的に日本に生息するホンドテン(本土貂)や
ホンドイタチ(本土鼬)からとりました。まだ漬きが浅いですが、味としては一般に売られている梅酒に一番近い味です。
銘:【島鼬】(SHIMAITACHI)
酒:IMO JYOUCHU
AO-CHU 5years(37%) 4,600ml
梅:福岡県産青梅 2.0kg
砂糖:氷砂糖1.0kg
※元スタッフの推薦、東京都は八丈支庁の秘島、青ヶ島で幼少期を過ごしたことから。青ヶ島は日本一人口の少ない村として知られ島内に番地が無い「無番地」の島としても有名(手紙には青ヶ島だけ書けば、あとは氏名だけで届く)。定期船は平時でも6割以上と欠航率が極めて高く、ヘリコプターが就航しているものの定員は8名という、ある意味小笠原よりも便の悪い秘島。青ヶ島産の焼酎を総じて「青酎」と呼びますが、当店で使用しているのは青ヶ島酒造のもの(下の画像は転載です)。青ヶ島産の芋、そして青ヶ島産「純生麦」から造った麦麹から造られ、最低でも5年以上じっくりと寝かされて出荷される。稀少生産にして長期熟成、まさに幻の焼酎。芋の甘さと長期熟成の円やかさが梅と良く合います。命名は、青ヶ島の鼬ということで、島鼬。希少性故、お値段が高いのはご勘弁を。
漬け込み日:2015.06.06 解禁:2016.05.15
※当店の梅酒・果実酒は税務署の認可(特定混和酒開始申請)を得て提供しています※