大人の図鑑カフェ

水生生物フェア絶賛公開中!

水生生物フェア絶賛公開中!

3月4日より、密かにフェア展示が入れ換えになっていたのを皆様お気づきでいらっしゃいますでしょうか、、、。コロナ禍の真っ災中ですので投稿を控えておりましたが、店舗のウインド越しに現物を見ることが出来る事や、テイクアウトのお待ち合い時間にでも、それらの展示物やフェア本を手に取って眺めて(書籍はご購入もOKです)頂けたらと、投稿に踏み切らせて頂きました。4月末日までを予定しておりますので、ご覧になりたい方はお早めにどうぞ。(※店内利用やテイクアウトで当店をご利用頂く際には、お声掛け頂けましたら、鯨歯・鯨髭・法螺貝などはお手に取ってご覧頂けます※)

この度は、篤志家さまから鮎川港(現在の女川町)産の本鯨歯(マッコウクジラの歯)・鯨髭(ヒゲクジラ科イワシクジラのヒゲ)コレクションのご寄贈を賜り、また書籍に関しましても稀覯本(社史・研究所資料など)を仕入れさせて頂きましたので、それらだけでもボリュームのある、見応えだらけのフェアとなっております。

更に!この鯨歯や鯨髭、法螺貝は、古物商(当店は東京都公安委員会許可第305571508111号)として販売するのではなく、桜台在住の伝統工芸保存会(牙彫師)さんをはじめとして彫刻作家様方に素材として無料でご提供し、そこから出来上がった作品群を11月の文化週間(文化の日を挟む1ヶ月間ほど)に合わせて「戻ってきた鯨歯・鯨髭作品展」として再び展示する試みとして準備を進めています。ミニ博物館みたいですよね(^_^) ※一部の作家様には既に御快諾を賜っております※

<はぐれメタルだけど逃げないよ!>

また、これを機にIWC脱退を含めた日本の商業捕鯨の考え方(乱獲の上ほぼ鯨油だけを抜いて捨てていた某州先進国とは違い、日本は余すこと無く使い切り肉は食用、骨や歯・髭は根付け靴べら・「鯨べっこう」などの工芸品として余すこと無く使い切る)と文化があります。それらは今回登場している日本捕鯨株式会社三十年史や日東捕鯨株式会社五十年史、IWC下関会議推進協議会の「まもって、食べる。クジラのレシピカード(希望者に配布中)」などから読み解くことが出来ます。

また、店長は世界遺産【長崎の隠れ切支丹とその信仰】を構成する教会群(旅した当時はまだ暫定リスト時代ですが)を訪問するために五島列島(福江島・中通島・長崎市・佐世保市・平戸市も含む)を訪れた際に中通島にてシロナガスクジラの顎骨でできた鳥居(日東捕鯨さまの奉納で建立)のある海童神社鯨の解体場跡有川港客船ターミナル(佐世保口)にて展示されている骨格標本などを見学し、佐世保で鯨料理を食べていたため、その大きさや文化に改めて敬意を抱いた次第です。(上五島町と捕鯨の歴史に関してはコチラのブログが詳しいのでリンクさせて頂きました)

末筆となりましたが、このたびの篤志家さまとはfumikuraとして平素よりご厚誼にあずかり、このような貴重な品々にてフェアを開催出来たことに心より感謝申し上げ、フェア紹介の結びとさせて頂きます。ありがとうございました。