本年、2017年の十五夜(仲秋の名月)は10月4日(水曜日)です。
「十五夜と言えば9月なんじゃないの?」と思われる方も多いと思いますが、
季節行事は基本的に旧暦なので、このように10月にずれ込んでしまう事もあります。
(旧暦8月は新暦で9月7日~10月8日の幅があります)
また、旧暦で十五夜は「望(ぼう:満月)」を表しますが、
必ずしも真ん丸の満月では無く、今年の満月は真ん丸満月からは2日ほど前の月齢となりますが、それでも、収穫を祝うことに何の遜色もありませんね。
とは言え、「芋名月」とも呼ばれる十五夜。
お月見団子とススキはお店に飾ろうかな、、、(笑)
芋料理ないし、、、_| ̄|○
さて、昨年も書きましたが(こちら)、
昔は俗歌に「月月に月見る月は多けれど月見る月はこの月の月」とあったり、
花札の役名に「月見で一杯」があるほど、月見は一年を通じて庶民の酒飲みの口実でした。
さて今は、ススキでお団子の十五夜ですら怪しい気配、、、ですよね。
____そもそも月が見えないし、、、
、、、前置きが長くなりました。
そんな訳で、折角の名月を名目だけでも楽しんじゃいましょう。
fumikuraでは「once in the blue moon.」をもじった吉酒の麦酒、
【BLUE MOON】をご用意して、皆様の心に風流の風を吹き込むべく、お待ちしています。
今までは普通のグラスで提供していましたが、
今年の十五夜より、ノベルティグラスを解禁致します。
少しずつですが、今までより”ちょっといいこと”ありますように。
月見のお供は何でも良いのです。
天体の本? 物語の本? たまには異国に思いをはせてみるのもいいかも?
fumikuraではイマジネーションを掻き立てる様々の図鑑や写真集と共に、
皆様のお越しをお待ちしております。<m(__)m>
※また、日本には「十三夜待ち(栗名月)」という、十五夜だけの中国にはない、
独自の月見文化があります。(2017年は11月1日です)
一説では宇多天皇が九月十三夜の月を愛で「無双」と賞したことに始まりとも、
醍醐天皇の時代に開かれた観月の宴が風習化したものとも言われます。
が、庶民文化を宮中が取り入れた例も多数あるので、あくまでも言い伝えという事で。
関東では武家社会の名残からか、月見は二夜でひとつ。
十五夜もしくは十三夜だけ花見を楽しむのは縁起が悪いと言われています。
「片月見(かたつきみ)」もしくは「片見月(かたみづき)」、
片見は「片身」に通じる悪縁と捉えたのでしょう。
また、両月見は「なるべく同じ場所で」という縛りもあるようなので、
十五夜を楽しんだ方は、11月1日も当店で杯を傾けて下さい(笑)
話がお好きな方はカウンターで。
民俗関係のお話しは尽きませんよ、、、