大人の図鑑カフェ

5月30日:「missed you」(木村桃さん作品)

5月30日:「missed you」(木村桃さん作品)

昨年末頃、映像作家の木村桃さんよりお便りを頂き、『youtubeのfumikuraチャンネルの映像を使用してショートフィルムを製作したい』とのご要望を頂きました。
コンセプトを伺うと
_今は無き、としまえんのカルーセル・エル・ドラドに捧ぐ_
ということでしたので、今回は画像提供にfumikuraのロゴを入れて頂くことを条件に無償にてご提供致しました。

このたび、晴れて公開となりましたので、
こちらでご紹介させて頂きます。

公開サイト名:vimeo
題名「missed you」
short movie
Dedicated to CAROUSEL EL DORADO

(カルーセルエルドラドに捧ぐ)
https://vimeo.com/934700316?share=copy

<作者解説(サイト内記事を引用)>

 かつて東京都練馬区に存在した遊園地・としまえんは、チケット売り場でアルバイトしていたことがあるほど、自分にとって最も身近な遊園地。加えて、自分がとしまえんに感じていた魅力は「家から近くて幼い頃から利用してる」という理由には収まらない。

 地域の人々から愛されているからこそ纏うことのできる絶対的温かさと、人間の力の及ばないような恐ろしさや哀愁を同時に感じられる、不思議な魅力があった。

 自分の地元にとしまえんがあることは、一つの誇りだった。中でも今回題材となったカルーセルエルドラドは、その誇りの中枢を担っている。機械遺産に登録されていて、海外を飛び回っていたのに、行き着いた場所がとしまえんだなんて。あの、よく自虐的な広告をうっているとしまえんだなんて。

 今回、当作品を制作するに至ったのは、そこまで魅了されたとしまえんがなくなってしまって、カルーセルエルドラドはどこかに行ってしまった。その出来事がずっと自分の中にとどまっていて、寂しさが後を引いているという事実ともう一つ。中学校の同級生に誘われて行くことになった、初めての海外旅行に背中を押された。

彼女は転勤族で、同じ区に住んでいたのは2年間だけにも関わらず、成人した今も関係が続いていて、初めての海外旅行に一緒に行くことになった事実がたまらなく不思議で、同時に愛おしく思った。そしてこの時抱いた感情は、かつて練馬区に存在した遊園地、としまえんのカルーセルエルドラドがヨーロッパを流れ流れて豊島園にやって来たことを知った時と同じ感情だった。

ただの人生が、映画になる瞬間。

<木村桃さんプロフィール>

{略歴}
バンタンデザイン研究所 映像クリエイター学科在学中、「so you don’t say goodbye. (2021)」「肌色LOVERちゃん (2021)」「love motion (2020)」などのショートフィルムや、アーティストのMVを監督する。卒業後、WWD JAPANのYouTube企画に携わるなどの経験を経て、映像作家、アーティスト、クリエイティブチームmujün・ディレクターとして活動中。2024年3月、初の個展を開催。

{Instagramアカウント}@ugly__peach
{ホームページ}https://qualified-canary-xxd4wq.mystrikingly.com
{映像作品集} https://vimeo.com/user218167519

※元動画「fumikura book cafe bar」チャンネルより、
“としまえん カルーセルエルドラド”(下記埋め込みリンク)
拙い動画を拾い上げて下さり、ありがとうございました。


fumikuraは過去にも様々なクリエイターさんに、「選書」「ロケーション」「ライブ配信」「fumikuraが撮影・製作した映像等の提供」等をしながら、さまざまなクリエイト活動を支援しております。商業活動、学生さんの課題や個人クリエイターさんの作品などに関われるのでしたら幸甚です。商業利用等では有償の場合もございますが、例えば、商業漫画・イラストの背景等、店員含めてフリー素材としてお使い頂いて構わない場合もございます(1ドリンクのオーダーは頂きます<m(__)m>)。お気軽にご相談頂けましたら、なるべく柔軟にご対応させて頂きます。
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