11月3日の「海と灯台サミット2024」(当日の動画はこちら)にお誘いしたお客様から、当日に配布いただいた書籍「灯台を読む」の感想エッセイを寄せられましたので、こちらに掲載させて頂きます。
__灯台は孤独と思うひとや、チームワークというひとがいる。
灯台は見るだけではマニアックだが、旅に出る感覚だと楽しみが広がる。
本書は現代作家たちが灯台と灯台を繋げるストーリーを映像のように綴る。
それぞれの作家の編み出す灯台の特徴が興味深い。
灯台の新たな繋ぎ方を読者にも想起させる。
あたりまえのことだが、そもそも灯台は海から見るものである。
海の視点から日本の歴史を紐解くと、日本に灯台が作られる前は灯明台であった。その昔は狼煙(のろし)のろしだ。昼は煙、夜は薪(江戸時代)。
古来、文化は日本海から伝わってきたが、近代では太平洋側からやってくる。
灯台は見通しのよいところにある。灯台の光は36キロ先まで届き、航海する船たちを誘う。
灯台は海と人間の暮らしを密接にし、地域にツナガリをもたらす。ブックカフェ・フミクラの由来でもあるが、この店を訪れるお客は知っているだろうか。
これからも我々のみちを照らし続けてほしい。そして我々と向き合う場所であってほしい。
※灯台マメ知識(雑学)※
シンポジウムで聞いたウケウリです。
・日本に灯台は何機ある?
約3300.基 年々14基ほど減少の傾向
・灯台近くの居酒屋は、お酒の好きだった空海に因み、空海という店名が散見される。空海(食うかい?とダジャレも可笑しい。)
・灯台守は、海難事故が発生すると日当が出ていた。事故が減ると収入が減ったため安全を願う思いと懐は裏腹であったようだ。
・御前崎・遠州灘は干し芋が有名である。かつて御前崎て薩摩船が海難事故に遭った時、救援してもらった御礼に、当時門外不出だった、さつまいもの栽培方法を伝授したそうである。
________
お客様よりお寄せ頂く感想というものは、私だけの視点だけに囚われない、店としても視野が広がる大変意義深いことです。この度は、お勤めの傍ら大学院のビジネススクールにも通われている知識欲旺盛のお客様から見た新たな気づき。こうした双方向のコミュニケーションの中から生まれる “新しいなにか” を、常に照らし出す店でありたい(そう、まさに灯台の光のように)。そんなことに改めて気付かせて頂きました。
感想をお寄せ頂きましたこと、改めて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。