大人の図鑑カフェ

いろはにほへと

いろはにほへと

久々に、「色」絡みで素敵な本が入荷しました。
みなさん、
虹の7色以外、
さて、どれだけの名前を挙げられるでしょう。
24色の色鉛筆、思い出せた人が居るでしょうか。

マーケティングもそうですが、
「パール・ホワイト」や
「マット調のバーミリオン」ぐらいならまだしも、
車の色なども揃いも揃って洋風の名前を付けたがります。

「色の識別」は、文化を計るひとつの指標と言われています。

虹が7色で無い国も、結構あったりするんですよ。

実際、
「青」と「緑」を普段きちんと区別して使っている人って
少ないですよね。
(青々と茂る草地、など)

「鳥の子色」「烏の濡羽」「浅葱」
和名を京都の行事や故事に関連づけて、
一つ一つ丁寧に解説されています。
その数なんと211色。

十二単の襲の色目、僕も解りません(笑)
でも、
この和名を日常に使うことが出来たら、きっと楽しいと思う。
でもそれは、自分一人が理解しても、
周りの人に伝わらなければ意味が無い。

一斤染め(いっこんぞめ)は別名、聴色(ゆるしいろ)
12色以上の色の識別なんて出来なくても生きていけます。

でも、と、思うのです。

それを伝えていくのが「文化」だと。
本を読まなければ「語彙」は増えない。
語彙が増えないと、言葉が誤って伝わることが多くなる。

「勉強」は強いて勉めること。
だから勉強しろなんて言いません。
自分から自然に「学びたい」と思った時、
本を通して手伝える店でありたい。

そんな取っかかりとして、
こういう本は貴重で、改めて素敵だ、と思うのです。

なので、色名関係の本は
他にも結構棚に入れてあります。
もちろん、それは洋名だったり、中韓名だったりもしますが。
個人的には、「和名で色名を言える人」は、
粋な人だと思います。

「色は匂へど、散りぬるを、、、」

大和言葉の美しさ、僕もまだ、身についていません。

一つの憧れとして、心に留めておきたい本です。12115669_763322813790156_4738969817507291895_n (1)



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