社会人の皆様は夏休みなんて、、、とも思うでしょうし、大学生は9月も夏休みは続いているでしょう(いいなぁ、、、社会へ出る前のモラトリアムですなぁ、、、)。とまぁ、悲喜こもごもの夏休みですが、盆も明け、夏休みもいよいよ後半戦に突入してまいりました。夏、楽しんでいますか?思い残しや「そういえば今年やってないなぁ」なんてことはございませんか?海には行きました?アウトドアやBBQには出かけました?花火は大きな大会でも友達でも楽しめますよね。全国的に曇りがちだったペルセウス座流星群ですが、天の川を見ることが出来た人、いらっしゃいますか?友達の家に泊まって他愛なく駄弁ったり、そうそう、夏ならではの怪談話や百物語なんかもどうでしょう?大人の社会科見学も、実は見所がたくさんあります。お子さんの自由研究が進まずに困っている方、良い本ありますよ(笑)。親子で過ごす夏休み、まだまだ楽しみは盛りだくさんです。今回はそんな「夏を楽しむ」をテーマに図鑑をセレクト。去りゆく夏を惜しみつつ、楽しんじゃいましょう!(会期は8月17日~9月12日まで)
「ぼく夏フェア」に関連して、店内の展示品は【青春飲料】の代名詞、『サイダー』です。青い空、白い入道雲と来たら、スカッと爽やかに喉を駆け抜けるサイダーが、「麦茶」と並んで夏飲料の巨頭と勝手に認定します!現在はペットボトルが手軽に扱われていますが、ノスタルジックな雰囲気にあわせ、今回は瓶サイダーの特集を組みました。ここ数年の地サイダーブームもあって、店内はそこかしこにご当地サイダーがあふれていますが、店長が10年かけて足で飲み集めたものなので賞味期限的にアウト、残念ながら展示品のご試飲は出来ません(危ないです)。そのかわり、東日本の基本は「三ツ矢」なので、フェア期間中限定で瓶サイダーを400円にて御提供致します。青春時代よろしく、ラッパで豪快に飲んで頂いても構いません(笑)どこか甘酸っぱい味を、追体験して頂ければ幸いです。なお、昔と今では三ツ矢サイダーの味も微妙に変わっています。昔はもう少し甘味が強かった。というのも、10年ほど前にダイドードリンコが「復刻堂」というブランド名で「三ツ矢クラシックサイダー」と言うのを出してたんですね。それで飲み比べて微妙な味の違いを知りました。もしかしたら「思い出補正」を加味した味付けになっていたのかもしれませんが、、、。とはいえ、PETボトルに比べて、瓶サイダーの方が炭酸が強めに感じるのは僕だけでしょうか。これも思い出補正なのかな?などと思いつつ、僕はサイダーを飲むのは瓶が好きですので、自己満足のフェア期間限定品としてご提供しています。是非、どこが違うのか、飲み比べてみて下さい(笑)
なお、地サイダーは「村おこし」「町おこし」で最近その数がぐっと増えました。「地サイダー読本」なんて題名の図鑑が出るぐらい増えています。でも、本当に地元で作っているかどうか疑問に思えるモノもいっぱいあります。小ロットで作ってくれるメーカーさん(具体的にどことは書きませんが)に依頼して、イメージから作られている地サイダーもたくさん出回っています。その土地の水をわざわざそのメーカーさんまで運んで造っている手の込んだ物もありますが、それでも果たしてそれが「地サイダー」なのか?というのは少々疑問符が付きますよね。そういうときは瓶のラベルをしっかり見てみましょう。少なくとも製造者名が地元で記載されていれば「地サイダー」と言ってOKかな。製造者の記載が無く、販売者しか記載されていない場合は、、、書けない事情を勘ぐられても仕方ないですよね。平成生まれの「地サイダー」もたくさんありますが、それは「地ビール」と同じ現象なので深く追求はしません。地元民に愛飲されているかどうかまでは、わかりませんから。「地ビール」がやがて「クラフトビール」とまで呼ばれるようになったように、地サイダーも地元に愛される存在になってほしいと思います。
ちなみに、展示品の中で一番レアなのは店頭の椅子に置いてある【朝日サイダー】(青森県弘前市)です。東北は特にそうなんですが、昔はラムネと同じようにその地域地域で小さなサイダー屋さんがありました。瓶を自前で造るまでの資本が無く、三ツ矢や他の炭酸飲料の空き瓶にそのまま自分の所のサイダーを詰めて自前のラベルと王冠、というのが当たり前の風景として存在していました。瓶は貴重なので必ず工場に戻して貰うのですが、、、PETボトルやワンウェイ瓶が主流になった頃から瓶が戻って来なくなりはじめ、廃業するケースが結構ありました。(青森の「銀の弓根サイダー」飲んでみたかった、、、)ということで、朝日サイダーさんも深刻な瓶不足のため、ほぼ市内(それもほんの数カ所)でしか見かける事が出来ません。ということで、東日本大震災のあと、工場を直接訪ねて飲ませて頂いた時の写真がこちら。農協サイダーの瓶がそのまんまで、ラベルすら貼って無いのが出てきたー!その時に「これぞ地サイダーだ!!」と思ったわけです。すっかり堪能してのほほんとしていた私に、「わざわざ東京から飲みに来てくれたのだから」と、一本持ち帰らせて頂いたのが店頭の一品です。現在も操業されていることは伺いましたが、すでにご高齢でフェアに一役買って欲しいとは言い出せない雰囲気でした。送料全負担で瓶も送り返す予定だったんですが、、、市外局番なしのフタリデナカヨク、ヨイサイダーの語呂合わせが愛しい。弘前に出掛けたら、是非飲んでみて下さい、ほんのり柑橘の漂う、美味しいサイダーです。
そして、瓶飲料と言えば「栓抜き」が必須。同じ形の栓抜きで、サイダー関連のモノだけを選りすぐって展示していますので、こちらもお見逃し無く。今は無き「リボンシトロン」(時々復刻する)や「タカラサイダー」、「明治スカット」など見落としがちですがちょっとした珍品も紛れています。マニアな話をすれば「カブトサイダー」の栓抜きが無いのが惜しいです。いつか手に入れるぞー。
そして、本月のミニプラネタリウムは天文講座「地球を飛び出せ!宇宙探検」(予約制)となります。一部に簡易3Dシアターを導入して、宇宙の中を探検するちょっと意欲的なイベント。国立天文台様から許諾を受け、様々な立体映像でお楽しみ頂けます。詳しくは該当記事をご覧下さいませ。