西武池袋線の東長崎から練馬にかけての千川通り沿いには、染井吉野をはじめとした様々な桜が植えられています。沿道それぞれに趣がありますが、「桜台」はその町名の由来となったように、通りの桜もほどよい眺めの良さです。店先も先頃までは染井吉野が開花から舞い散るまで、散策のお客様で賑わいました。震災の前の年までは、商店街を挙げて夜桜のライトアップを行っていたのですが、様々な理由でライトアップが出来ずにいます。お客様も、それがちょっと寂しいよねぇなんて、おっしゃる方も居られたり。
染井吉野は薄い色合いで、しとやかで可憐です。舞い散る様まで風情があり、人気があります。それとなく店前の並木の写真を撮ろうと試みたのですが、散策の方が映り込んでしまったり、ちょうど店先に常緑樹や八重桜が混栽されている場所なため、見栄えが悪くて写真を掲げられませんでした。来年は、染井吉野の頃に散歩がてらいらして下さい。きっと楽しい景色に出会えることでしょう。
変わりまして、今度は八重桜が見頃を迎えております。店の目の前に咲くポッテリとした道明寺、、、じゃなくて八重桜が店のガラス越しにお楽しみ頂けます。染井吉野と八重桜はおよそ互い違いに植えられているようで、八重桜の色濃いピンク色が、葉桜となった染井吉野の若葉と綺麗なコントラストを描きます。これもまた桜の季節の一面で、派手ではありますが見応えがあります。並木道には幾本か白の八重桜もあり、こちらも清楚で素敵です。桜の見頃は、まだまだ続きます。
カウンター席から桜を眺めつつ、午後のティータイムはいかがでしょう。寒の戻りで肌寒い日はラム珈琲やオレンジ珈琲、香り高い北欧紅茶などが、色濃い八重桜に似合うなぁと思います。