ずいぶん前から仕入れていたのですが、某ウイルスの流行で仕舞い込んでいた【森の博物館】という”積み木標本”とそのガイドブックを店の片隅に置く事にしました。
“触れる”という行為が半ばタブー化している現在、「あたたかみ」や「ぬくもり」のある物が触覚としても視覚としても必要なのではないか?と考えての事です。
もちろん、ご来店時やお帰りの際のアルコール消毒は必須としても、「ふれあうこと(社会性=social)」が「分断(距離=distance)」されている世の中だからこそ、(例え触れないとしても)温もりを感じる様々な木の積み木があったら、少しは心が和らがないだろうか。
ご批判を受けるかもしれないのは覚悟の上で、となります。
必要以上に恐れない。きちんと消毒をしてから、その温もりに触れてみて下さい。
この標本BOOKは、岐阜県の木工玩具メーカー「オークビレッジ」さんのアイデアによるものです。よく玩具に使用される木材の中で、特に日本人に覚えて置いてほしい20種類を選定。こちらの積み木型の標本ではそのうち12種類を実際に触って愉しむ事が出来ます。
木材の紹介ついでにもう一つ。
大阪市立自然史博物館が販売しているミュージアムグッズの中に「木偏(きへん)湯飲み」があります(こちらのネットショップから購入出来ます)。「虫偏」などもありましたがなんだかゾワゾワして(笑)私は木偏を買い、店で愛用しています。魚偏の湯飲みはお寿司屋さんなどで良く目にしますが、そう言えば木偏って見た事が無かったな、と思ったのが4年前。いつも目の端に入るのに、その漢字に書かれた植物をよく知らないと常々思ってきました。練馬にも木々はたくさん有るハズなのですが、”街を見て木を見ず”、興味を持たないと視界にさえ入らないということなのでしょう。
“暖かく生きよう”と思うのが難しい昨今です、どうかひとときでも温もりを。
そう、願わずには居られません。