虹のうまれるところ

そろそろ【虹の季節】が到来するので、前もってひとつ、お話にお付き合い下さい(^^)

 

__虹の生まれるところ__(2012.5.7 facebookの日記より引用)

雷雨と暴風の午后が終わる頃、休憩上がりで店に戻る道すがら、
荒天の置き土産に、夕刻の虹を見ました。

暴風雨に特有の切れ切れに走る雨雲と、
西の雲間に強く輝く夕日。
強い雨脚と晴れ間が交互に繰り返し、時に雨が降りながら夕日が輝いて見えた。

【夕虹】の発生条件に当てはまっていたので、
自転車を降りて太陽に背を向け、虹を探す。

いた!
東の空に虹の左柱がすっくと立っていました。
晴れ間が長く続かなかったのと、スタッフが帰る時間が迫っていたので、
次の晴れ間に現れる虹を見ることが出来なかったのが残念。
5分を置かずに晴れたり降ったりを繰り返す天候であれば、
次の晴れ間にきっと、「虹が生まれる瞬間」を見ることが出来た、、、はず。

雨上がりのひらけた空に、
音もなく虹が架かる瞬間は、息を呑む光景。
流れ星が降り注ぐ夜もそうですが、
静と動が交わる一瞬が、震える程、僕は好きです。

__偶然だけじゃ、見足りない。

そう考える僕の欲が深いのか、
流星群に夜空を見上げ、虹の生まれる場所を探すようになっていました。

今はなかなか、
ゆっくりと落ち着いて見る機会に恵まれないけれど、
職場に居ても、
夕虹が立つ気配と、流星群極大の夜は少し、そわそわします。

そう言えば、
昨年末(※注:2011年)の皆既月食、
今年3月の木星と金星の合(3月14日)、
続いた木星と金星に天秤状に挟まれた糸月(3月26日)も、
店を出て空ばかり見てたら、スタッフに怒られました。
まぁ、年中そわそわしてるようなものみたい、です。

話を虹に戻して。

虹の発生条件について、少し。

雨上がりに見やすいのは、
虹は割と大きな水滴を必要とするためです。
夕立のように大粒の雨が降り、空に大きな水の粒が浮かんでいることが条件で、
降った直後に太陽の光が強いほど、雨粒を通る光線の量が多くなり、
光の強い虹が現れます。

虹が現れる場所は、
太陽を背にして、
自分を挟んで太陽とちょうど反対の角度(対日点)を中心に、41度の円を描きます。
なので、
太陽高度が低い時間(朝か夕方)の方が虹の高度が高いので見つけやすく、
昼前後は自分の足元の地面に対日点があるため、見ることは出来ません。

日本は西から東に天気が移動するので、
雨が上がって気づくのは、雨雲が東に移動したあと。
太陽が西に有るときが、やっぱり見つけやすい。

朝に虹見るときは、
雨雲を見越して西側を見ていることになる。
どのような雨かも解らない段階で虹を予想するのは、なかなか難しいと思います。

柱のように一本だけ立っている虹がほとんどですが、
条件が整えば、
虹の頭だけ顔を出しているもの(そのまま見ていると虹がのぼってくる)や、
180度以上の虹も見ることが出来ます。

標高が高く、眼下の空が開けている場所が、狙い目。
南に突き出た半島の突端などに居て、夕刻で太陽の高度が低いこと、
円に近い虹は非常に美しいそうですが、
僕は残念ながら、まだ巡り遇えていません。

夕虹が夏の季語であるように、
これからしばらく、虹のオンシーズンを迎えます。

たまにはゆっくり、
雨上がりに虹の生まれる様を、じっくりと見ていたいなぁ。

(実は、表題の写真は2015年に撮った朝虹で、ちょっと珍しいものでした。)

珍しついでにもうひとつ、虹のように見えますが、虹とは逆に上に反っているのが解ると思います。「環水平アーク」という現象です。2003.08.16 長野県小布施にて偶然撮れたもの。

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さて、この写真は今回のネタ整理のためにfumikura棚から引き抜いた本達です。

特に一冊、何度も読み返すお勧め本があるので紹介。
『空の色と光の図鑑』
文:斎藤文一文 写真:武田康夫 /草思社/1995年刊

今回の虹の発生条件もそうですが、
ブロッケン現象やダイヤモンドダスト、オーロラなど、
空にまつわる様々な光の現象をふんだんな写真と共に解説した図鑑。
予兆が解り、実際に何回か実物を見ることで、
チャンスの気配を肌で感じるようになってきます。
実際、この本に出会ったおかげで、
様々な光学現象に出遇うことが出来ました。

それって、素敵なアビリティですよね(^^)

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※僕は高校の頃からこうした駄文を書くのが好きでして(一時期は図書委員会の広報誌や学校司書団体の機関誌に書かせて頂いていた時期もあり)、もう20年来書き溜めたネタが山とあります(苦笑)

ときたま、こうして引っ張り出して(もちろん細部修正をしては居ますが)来ますので、息抜きに読んでやって下さい。お店の宣伝ばっかりだと、読むのも疲れちゃいますよね。

2017-05-08 | Posted in 知ってほしい本のコトNo Comments » 

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